はじめまして、3Dプリンタの世界へ
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3Dフィット工房のつくはるです。
私は、市販のパーツでは満足できないニッチなニーズを解消するため、自らパーツを作り始めました。今日は、そのきっかけとなったエピソードをお話しします。
テールライト取り付けの悩み
ロードバイクに乗り始めてから、ずっと悩まされていたのがテールライトの取り付け方でした。高価でスタイリッシュなロードバイクに、ゴムバンドで取り付けるテールライトには違和感がありました。何種類か試してみても、完璧な製品は見つかりませんでした。
サドルレール用テールランプの限界
ようやく見つけたのが、サドルレールに取り付けるタイプのテールランプでした。「これだ!」と思ってしばらく使っていましたが、次第にサドルポジションに制約が出てしまうことが気になり始めました。この問題を解決するためには、自分で作るしかないのではないかと思い、スペシャライズドのパワーサドルに装着可能なボルト穴を活用しようと考えました。
初めてのものづくり
幸い、私はエンジニアとしてのバックグラウンドがあり、ものづくりにはなじみがありました。3Dプリンタの存在は知っていましたが、3D-CADの使用経験や設計経験はほとんどありませんでした。それでも、挑戦してみることにしました。早速Amazonで3万円程度の3Dプリンタと1kgの材料を購入し、ものづくりを開始しました。
試行錯誤の末に
ものをつくるためには、まずはモデリングが必要です。初めて使う3D-CADは機能が盛りだくさんで、YOUTUBEを見ながら少しずつ覚えていきました。最初のモデルは1ヵ月かかりました。苦労して作ったモデルも、3Dプリンタで出力するのは簡単ではありませんでした。
それでも、自宅で自分のアイデアを形にできることが楽しくて、没頭していました。ようやく完成したのが、スペシャライズドのパワーサドル向けのテールライトホルダーです。試作を繰り返し、満足のいく製品が完成したときの喜びは今でも忘れられません。その瞬間、ものづくりの楽しさを実感しました。
3Dプリンタでのモノづくりのスタート
この経験を通じて、3Dプリンタを活用したモノづくりの世界に引き込まれました。自分のアイデアを形にする楽しさ、そしてそれが実際に機能する喜び。これが私の原動力となり、オリジナルのロードバイクパーツを作り続けることになりました。
今では、他のサイクリストの皆さんにも、同じように自分のニーズに合ったパーツを提供できることを目指して、様々な製品を開発しています。また商品の大半が皆様からの要望を形にしたものとなっています。皆さんのライドがより快適で楽しいものになるよう、これからも努力を続けていきます。
ぜひ、当サイトのオリジナルパーツをご覧いただき、ご意見やご感想をお聞かせください。これからも、ロードバイクライフを共に楽しんでいきましょう!